偽物情報
米国の金貨類2007/09/14
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X線分析値 | - |
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ここではアメリカの金貨のニセモノを紹介しますが、まず金貨のニセモノに
はどのようなものがあるか概略に触れてみましょう。金貨のニセモノは大き
く3つに区分できそうです。
①希少性の高い金貨のニセモノ
マニア向けの希少性の高い(レアコインと呼ばれる)金貨は素材価値に比べ
て希少性が高く、数グラムのものでも何十万円、何百万円するものもありま
す。これらのニセモノはコイン専業者に持ち込まれるもので、一般的にプレ
ミアムを認めないスクラップとして扱う業者の場合にはあまり問題になら
ないかもしれません。
②地金価格に近い金貨のニセモノ
金本位制下、各国で大量に発行された金貨は、最近の金相場の値上がりで
多くのものが地金価値に近い価格で換金され、スクラップとして扱われるも
のがおおくなってきました。これらの金貨は一般的に22金程度のもの(品
位916~900)が多く、ニセモノには品位を低くしたもの、金以外の素材を
使ったものもあります。ホンモノの金貨の場合は重量・品位が一定ですが、
ニセモノの場合は重さの違いや金品位が低い場合があるため、品位と重量の
チェックが最低限必要です。
③宝飾品としての金貨のニセモノ
コインペンダントなど金貨を組み込んだ宝飾品の中にもニセモノは存在し
ます。金貨が裸ではないため、金貨自体の重量が測定できず、品位も測定し
づらいことになります。枠から外して金貨を測定したいものですが、宝飾品
として再販しようとして、ニセモノの金貨をホンモノと判断して火傷をする
場合も考えられます。
なおアメリカの金貨は表と裏が上下逆になっています。ペンダントになっ
ている場合、反対面が上下逆になっていないものは100%ニセモノと判断でき
ます。また金貨で大切なことは、金品位と重量です。厚みに関しては公式な
データを発表していないケースが多くなっています。直径なども測る位置で
多少の誤差もあります。プレスで作られたものは、部位によって厚みが異な
ることも多少あります。
また金貨でない低額コインを金メッキして、金貨と錯覚させるようなアク
セサリーも存在しています。「本物コイン」などと表示されていますが、
「本物の金貨」という意味ではありません。イギリスやカナダ、オーストラ
リアなどエリザベス女王の肖像のものやフランスなどの低額コイン(日本で
言うと1円玉や5円玉の類)を使用したものがあります。
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