ダイヤモンド市況概況
インドでは業績不振によるダイヤ研磨工場・宝飾品工場を閉鎖する会社も!2012/08/21
◆ダイヤモンド取引は極めて低調。インドの研磨業社は、需要の落ち込みと資金難からカッターの雇用確保が難しくなってきている。今年のラパ国際会議(IDC)は、ムンバイで今月末から開かれるが、同国の状況変化があまりにも象徴的であるため。
◆ラパポート報道によると、「インドのクラシックダイヤモンドの第一四半期は販売不振によりUS$120万(INR6860万)の赤字。スラットの研磨工場及びムンバイの宝飾品製造施設を閉鎖した」とのこと。
◆日本国内では、メレーダイヤ価格が全体的に下落傾向。特にブラウンなど低品質メレー価格の下落が鮮明になっている。各社とも、損益分岐点を模索する状況下、高額ダイヤの仕入に慎重。今後は、世界需要を視野に入れた販路の拡大が鍵。
◆香港マーケットは、夏休みを取っているところが多く動きがほとんどなし。価格はこの状況の影響でジワリジワリと下がっているのが現状。引き続き、ハイカ ラー・VVSは敬遠気味で、中低位のグレードで値頃感のある石が人気だが、内容が悪いとバイヤーは一切手を出してこない状況。