ダイヤモンド市況概況
中国では「国慶節」に向けダイヤモンドの仕入れ増強に意欲的!?2012/09/04
◆日本市場では、夏の閑散期でもありダイヤモンド価格は全体的に弱含みで推移する中、現状では0.3ct-SIなど低価格帯のポインターを中心に底堅い需要があり価格低下は見られない。
◆中国では経済への警戒感が引続き消費者マインドを低下させ、ダイヤモンドの需要に影響を及ぼしている。しかしながら、小売在庫は少なくバイヤーは来る10月1日の「国慶節」の連休に向けダイヤモンドの仕入増強に意欲的。
◆香港市場では、先週に引き続き各バイヤーの動きは有るが値頃感のある商品のみに集中。原石の値下により、ラパポートプライスも下げると見るバイヤーも多く、大粒石の買いに慎重になっている。しかし極端な安売りに走る業者の話はまだ無い。
◆インドでの研磨石の需要はやや改善されたが、取引にはまだ警戒感が残る。原石の取引が依然として弱含みの状況下、研磨業者は減産体制を継続中。ディー ラーは8月のDTCサイトでの原石値下げにより取引の活性化に期待を寄せている模様。取引額は460億ドル。前回は20%程度の引きとり拒否があった模様 だが今回はなし。尚、インド国内はこれから需要期である結婚季節とDiwaliに入る。
◆IDEXのムンバイ展示会情報として、ラウンドには買手は慎重、特に高品質の1ct石は不人気。ファンシーカット及びVS-SIには予想外に強い需要があった。ダイヤ価格の変動を気にして小売り業者はダイヤ製品と同時にGold Jewelryにも関心があった。