ダイヤモンド市況概況
ラパポート価格が変更、値段が手頃で品薄の0.9・3ctのJ以下の一部とD・IFが上昇、いっぽう、需要の少ないI以上VVS-VSは下落する!!2012/10/23
◆インド市場は、SIの需要が堅調な上、VVS-VS需要もやや改善し研磨石の取引が増加傾向にある。ルピーとドル間の為替安定は景況感の改善に寄与して いるが、原石取引は需要低迷を背景に弱含みで推移している。さらに、最近のデ・ビアス、アルロサによる原石の大量販売が市場への過剰供給を招くとの懸念が ある。
◆中国においては、0.3ct-1.10ct、D-H、VS-SIのラウンドが堅調。また、低品質の商品や変形ものなど、手ごろな価格帯の商品需要も増加している。一部の売れ筋商品を重点的に仕入れるという小売業者の厳選志向は変わらない。
◆香港マーケットは先週同様の停滞感がある。VVSクラスの動きが止まっており、一部の業者は需要が有れば格安での処分をする方向。ラパ価格の値上げと値 下げの組合せによる価格変更を受けて、多少の動きが出てくる事を願う業者も有り。今後の動向が注目される。インド人バイヤーはDiwaliまでのタイミン グを意識しての売買であり、中国人バイヤーにとって、元高は追い風だが実需のみの堅実な売買となっている。
◆各国の小売市場は、オバマ大統領の再選が決まった米国では、富裕層が税引上げに対して緊張感を持っているとのこと。また、東南アジアの小売業者は中国首脳部の交代で、消費者心理と贅沢品の需要が回復すると期待している。
一般的に専門のプロダイヤ業者間の相場観は5~10%の差しかありません。後は注文がある事や国際間の価格差や各国の為替が影響します。国内では信頼感あ る安定した価格での取引が重要で、目先で判断すると後で痛い目にあうことがあります。中長期で見ればその方が商売上安定すると思われます。
注意してください。