ダイヤモンド市況概況
業界ではラパポートプライス引き下げへの根強い警戒感が続く!2012/10/02
◆「香港フェア」が終了したあとの香港市場は、①中国の国慶節に続く大型連休での小売販売状況、②高グレード商品に対するラパポート値下げ懸念、に対して の様子見感があり、休息モード。当面はこのような状況が続くと見ている「売り手」と「買い手」が多数である。業界レポートによると「研磨石の取引は依然と して厳選・価格志向。「香港フェア」で東南アジアの需要が良くも悪くもなかったことを反映している」とのこと。
◆また、「香港フェア」での中国人バイヤーは、値頃感のあるVS-SIを中心に買付けたが、サプライヤーは大幅な値引き交渉は功に応じず、十分な仕入が出来なかった模様。
◆インド市場では、研磨石の取引は比較的安定しているが、地元のバイヤーは9月初旬から上昇しているインドルピーの為替変動に警戒している。祭のシーズン でもあり国内需要はやや回復しているが、海外からのバイヤーは非常に少ない。変形ものと低品質スター需要が硬調とのこと。
◆研磨業者の採算が悪いため、ラフ需要は弱い。デビアスは今後6ヶ月の間、サイトホルダーの要求する量に沿えない見通し。供給されるダイヤがサイトホル ダーの希望する品質に合わないかもしれないというもの。但し、先に発表した今年度供給量の2800-3000万キャラットには変更なし(前年比最大11% 減)