ダイヤモンド市況概況
インドは休暇明けで市場は静か。中国は景気減速の影響で仕入に慎重。香港は変化なく低調2012/11/27
◆インドのDiwali休暇明け後は、ほとんどの会社がクローズしており研磨石、原石取引共に静か。研磨石の取引は今週から再開され、研磨工場の本格稼動は12月初めの予定である。
小売業者の売上げは、Diwali及び結婚シーズンによる金や宝飾品の需要増により、前年同時期に比べ増加している。
◆中国の小売業者は下振れ懸念により、クリスマスから新年にかけての商品仕入に慎重な様子。ただ中国人バイヤーのポインターへの需要は有り。0.30ct から0.70ctのG-H、VS-SIに加え、変形及びファンシーカラー、特にyellowへの需要が高まっている。VVSクラス、D・Fカラー大粒石は 換金性が非常に悪くなっていて相当マーケットプライスより下でないと売れない状況。資金繰りで詰まっている為、単価の張らない商品で様子見感のバイヤーも いる上、年初にかけての相場に不安を覚えている業者も多い。
消費者マインドに影響を及ぼす中、次期政治指導部の景気刺激策により第4四半期に回復することを期待している。
◆香港ローカルマーケットは大きな変化はなく低調で、まだ明るさが見えてこない。バイヤーはクリスマス向けに商品を探しているが、指値は厳しく需要と供給 のバランスは良くない。末端で商品が動いていないことも要因の一つと見られる。この状況は中国人、インド人バイヤー共に言える。