ダイヤモンド市況概況
香港市場はスロースタート、中国は連休明けで市場は静か、インドでは結婚シーズンがピークを迎え需要が軟化2013/02/26
◇香港ローカルマーケットは春節明けのスロースタート。一部ではまだ休みを取っているバイヤーもいるため本格的スタートには時間を要する模様。人気の G~I・VS~SIレンジは品薄感があり、一部価格が強めになる傾向も見られる。マーケット自体に極端な動きは見られないが、訪れるバイヤーの表情はポジ ティブでマーケットへの期待感が感じられる。USドル為替相場は対、円、人民元、インドルピーでドル高傾向だが先週同様ダイヤ相場に与える強いインパクト はない。
◇中国では大型連休での小売り売上高の伸び率が予想より低いことに警戒感を抱いている。1ct以下の3EXなど特定商品に一部需要増加が見られるが、連休明けで卸売り市場は静か。
大型連休の期間中、宝石の販売が他の商品を上回ったとの公式データが示される一方、卸業者は今後の売上げに不安感を抱いている模様。
◇インドの研磨石市場は安定しているが取引の動きは緩慢な状況。
米国人バイヤーの需要は底堅いが、国内需要は結婚シーズンのピークを迎え軟調に推移している。研磨石の供給が少ない状況下、比較的需要のあるSIの品薄状態が続いている。 流通市場での原石価格は安定しており、取引は堅調だが研磨量の増加は見られない。
今週のDe Beersサイトでの原石供給は少量にとどまると予想されている。
RAPAの情報によると、De Beersの昨年度原石売上は約5170億円(前年比15%減)、利益約476億円(同49%減)。平均原石単価は12%下落した。