ダイヤモンド市況概況
香港の取引は堅調だが需要圧迫に警戒感、中国は卸取引が改善、インドは研磨石取引は鈍化だが原石の取引は安定2013/04/30
◇香港での取引は堅調だが、地理的、政治的及び経済的要因がダイヤモンドや宝飾品の需要を圧迫しているとの警戒感がある。
0.3-0.4ct., VVS1の需要が堅調。ファンシーシェイプの需要も底堅く、人気商品は明らかに品薄状態。
小売宝飾業者は、メーデー休暇中に観光客が増加し販売促進に繋がることを期待している。
◇中国では結婚時期として人気の高いメーデー休暇を前にダイヤモンドの卸取引が改善している。
GIA付0.3-1.1ct、D-H、VS-SI、2-3EXの需要が底堅く、特に3EXが品薄状態。
最近の金価格下落に伴い宝飾品需要が増加しており、休日中の販売促進が期待されているが、ゴールドジュエリーの人気アイテムが不足している模様。
◇インドでは春・夏期間の開始時期のためディーラーの在庫量は少なめで研磨石取引はやや鈍化している。需要が堅調なSIを中心に人気商品が品薄状態。
原石の取引は安定しているものの、流動性がタイトであることからカッターは増産に慎重な様子。
宝飾品の価格は金価格下落の影響を受けていないにも拘らずゴールドジュエリーの売上が増加、夏の結婚シーズンの開始時期と相まって宝飾品の小売需要は安定している。
◇今週もRapaport価格変更なし。5月2日まで開催のBASELWORLD 2013への期待感あり。
◇日本国内マーケットは、一部の良質な人気商品の取引はホットだが、ハイカラーVVSやラージストーンなどは冷静な取引の傾向が強い。