ダイヤモンド市況概況
香港の取引は安定、中国はダイヤよりゴールドジュエリーへの関心が高く鈍化傾向。インドは夏休みで取引は全体的に鈍化2013/05/21
◆香港での取引は安定しているものの静か。
在庫補填の緊急性がない状況下、価格上昇を狙うサプライヤーに対しバイヤーは抵抗している模様。
取引は大手ジュエリーチェーンを対象に、小売ベースでの供給に焦点が当てられている。
0.30-0.40ct ,VVS2及び変形のセレクトアイテムに安定した需要があり品薄状態。
◆中国の消費者及び小売業者はダイヤモンドよりもゴールドジュエリーに関心が向いており取引は鈍化している。
中国の経済成長ペースが減速するとの見通しにバイヤーは警戒している。
市場では0.30-0.40 ct., VS-SI, 3EXの商品に需要が集中する中、 VVSの需要が増加傾向。
多くのバイヤーは市場動向を探るためラスベガスショーに着目している模様。
◆インドでは夏期休暇に伴い全体的に取引が鈍化している。
研磨石のサプライヤーはDe Beersの原石値上げ後、利益確保のため一定の価格帯を保持している。 サイトホルダーは、第3四半期に新しい原石が市場に投入された時、研磨石での利益率増加を狙いより多くの原石を研磨目的で確保しており、流通市場への販売を避けている模様。
カッターはタイトな原石供給に直面し研磨工場はフル稼働していない状況。
ゴールドジュエリーの販売が好調のため小売部門は改善している。
◆Rapaport価格に変更はないが、国内では特にラウンドのポインターVS-SIは依然根強い需要あり。
◆今週、IJK(国際神戸宝飾展)が開催され、業者の期待と注目が集まる。