ダイヤモンド市況概況
香港は数か月連続でマーケットは静かな状態、中国も取引はスロー、インドはルピー安の影響で大幅に鈍化2013/06/25
◆香港での取引は過去数ヶ月静かな状態が続いている。 先週開催された香港フェアでは多くの外国人サプライヤーの参加に焦点が当てられていたものの、フェアへの期待感は低くダイヤモンドブースへの来場者は多くはなかった。 サプライヤーは価格を維持しているため、ディーラーは予算内で購入するためにカラー、クラリティを落としている状況。 0.30ctから0.50ctのクリーンな商品に安定した需要が見られる。
◆中国では第2、第3四半期の取引が共にスローであることが指摘されており市場は静かな状況。 最近のゴールドジュエリーの需要急増もダイヤモンドの販売が低迷する一因となっている。 ディーラーや小売業者の在庫量は少ないが、香港フェアでは在庫を増やすことよりも価格重視での選択的な仕入れに重点が置かれていた。
◆インドの国内取引は最近のルピー安により大幅に鈍化している。 バイヤーは慎重であり、購入レベルを上げる前に為替レートの安定を待っている状況。 研磨石の輸出業者は、米国の安定した需要に着目している。 市場では小さな石の取引が低迷しているものの、2ctまでのVS-SIの需要が高まっている。 地元での原石取引は不安定な通貨のため弱く、価格の上昇が見られる。 インドルピーで販売される少量の原石ロット需要が軟化している。
◆香港ジュエリー&ジェムフェア開催。第8回ネットジャパン-パークオークション開催。 ラパポート価格変更なし。
◆国内ダイヤ相場は、為替相場の大きな変動に神経質になるが、特に需要の多いポインターは堅調。