ダイヤモンド市況概況
香港フェアは中国人バイヤーは国慶節向けの仕入などによりまずまずの成果、一方インド人バイヤーは減少気味2013/09/25
◆9月の香港フェアは、低価格帯に焦点を当てた中国人バイヤーによりまずまずといったところだが、需要が振るわず市場心理の高揚には至らなかった。
中国人バイヤーは旧正月に続く繁忙期である10月のゴールデンウィークを前に香港フェアで商品仕入を行っておりフェアでの優位性が高まった反面、不安定な対ドルルピーレートの影響によりインド人バイヤーは減少した。
昨年と比較し全体的な取引水準は低かったものの価格は相対的に堅調であった。
◆香港マーケットは、フェア後落ち着いた雰囲気だが、一部バイヤーに積極的な動きも。
0.3~0.9のポインターはF~J・VVS2~SI1辺りの良品に需要が集まる。
SI2は傷の少ない上質なものは動きが良いが、中~下クラスは人気がない。
◆1ct以下のGIA dossier付商品に強い需要が見られ品不足状態。
0.30-0.60ct , G-, VS-SI, 3EXの商品需要が堅調で同サイズのJ-M, VVSの需要が安定している。
同様に1ct, J-M, VS-SIが底堅く、高品質の需要は引続き弱い。
◆特定の需要に合う大きめで非常に良いカットのファンシーシェープの入手がますます困難な状況。
バイヤーは非常に選択的で平均的なメイクと非常に良いメイクのファンシーシェープの価格差は極めて大きい。
◆原石の取引は静か。8月のデ・ビアス・サイトで多くのサイト・ホルダーが原石購入を拒否したため、入手可能な原石が減少し流動性が悪化したため。
◆インドルピーは1ドル63Rs台から一時61Rs台に乗せ62Rs台となり、ユーロやポンドなどほぼすべての通貨がドル安方向へ。
インド人バイヤーのマインド改善が期待される。