ダイヤモンド市況概況
中国では小売販売が堅調に推移。香港での取引は静かだが安定。インドではDiwali休暇後、取引はスロースタートの様相2013/11/19
◆中国では小売販売が堅調に推移する中、ダイヤ卸売市場は静かな状況。
小売業者はクリスマスの準備を進めつつ、1月31日に始まる旧正月に着目しており在庫拡充を遅らせている模様。
0.30-0.40ct,H-K,VS-SI商品が引続き売れ行き好調で、ファンシー・カラー・ダイヤモンドに安定した需要がある。
◆香港での取引は静かだが安定している。
需要の多いポインター(特に0.3~0.5ctのGIADossier付き)は人気があり、供給不足の為一部強めの取引がある模様。それ以外や大粒石は変わらず軟調。
中国人ディーラーや卸売業者は利益率を高めるため鑑定書付の商品よりもパーセル・グッツを買っている。
3EXダイヤへの需要が中国市場を中心に高まっている。
◆インドではディーラーがDiwali休暇から戻りつつあり、今週からの完全復帰が期待されている。
Diwali休暇中の小売販売は期待を下回り、国内の研磨ダイヤ需要が振るわないことが予想されるなど市場心理はやや落ち込んでおり、取引はスロースタートの様相。
研磨石サプライヤーはクリスマスシーズンを控え米国市場に着目しており、出荷量を保持するなど準備を進めている。
◆先週の為替相場は、1ドル99円台から2カ月ぶりに100円台へ、インドルピーは1ドル63Rs前後とドル高方向へ。
一方人民元は6.09台で安定。今のところ為替がダイヤ取引に与える影響はほとんどない。
◆ラパポート価格に変更なし。