ダイヤモンド市況概況
香港の卸売市場は旧正月のため閉鎖。中国も上海ダイヤモンド取引所( SDE )閉鎖に伴い取引は静か。インドでは米国やヨーロッパからの安定した受注により研磨石市場は堅調。2014/02/11
◆香港の卸売市場は旧正月のため閉鎖、ダイヤ市場の焦点は小売に絞られている。
香港以外を選ぶ買物旅行者の増加が懸念されている状況下、中国本土からの観光客により宝飾品販売の増加が見られる。
◆中国では旧正月の休暇期間中、上海ダイヤモンド取引所( SDE )閉鎖に伴い取引は静か。
小売業者はバレンタインデーまでの売上げ増加を狙い販促活動を続けている。
◆インドでは中国の旧正月に伴い多くの東アジアの顧客が休暇を取る中、米国やヨーロッパからの安定した受注により研磨石市場は堅調。
売手の提示価格が高いためバイヤーが仕入を制限しておりディーラー間取引はやや鈍化している。
Dossier需要が高まる中、研磨量増加に伴いGIAのレポート作成が遅れDossier付商品が品薄状況。
市場心理は上向いておりディーラーの見通しは楽観的。
研磨業者は、数ヶ月前に比較的低価格で購入した原石から研磨した商品をやや高めに販売しており利益率の改善が見られる。
大手銀行からの原石購入融資削減が予想される中、今後、流動性がタイトになることが懸念されることから地元研磨業者は積極的に原石を探しており取引は安定している。
◆ラパポート価格は下記ホットアイテムを中心に一部の価格が上昇。
0.3-0.6はD-J・VS-SI、0.9はGH・VS1-2、1ctはD-F・SI1、2ctはD-F・SI1-2、3ctはD-J・SI1-2中心に上昇。
3月の香港ショーに向けて、需給バランスによる価格の強弱が出てくるのではとの声もある。