ダイヤモンド市況概況
香港では卸売業者が旧正月の休暇から戻り研磨石の取引が向上。中国の卸売市場は改善傾向。インドでは研磨石価格上昇に伴い取引は鈍化。2014/02/18
◆香港では卸売業者が旧正月の休暇から戻り、3月上旬の香港ショーに向け準備に入ったため研磨石の取引が向上し、香港ジュエリーショーに期待するムード。
小売市場は鈍化傾向だが、0.30-0.50ct, D-J, VS-SIの商品に底堅い需要がある。
◆中国の卸売市場には警戒感が残っているものの、ディーラーは旧正月中に売却した在庫を補充するため商品を探し始めており、今後数週間で改善することが予想される。
GIA付0.30-0.50ct, F-J, VS-SI需要が堅調。
連休中の安定したジュエリー販売の伸びを反映し市場心理は上向いている。
◆インドでは研磨石価格上昇に伴い、現価格の今後の継続性を疑問視するバイヤーもおり取引はやや鈍化している。
海外のバイヤーから安定した需要があるが、多くは香港ショーまで様子見の状況。
GIAの鑑定書作成が遅れていることから、処理能力の向上及び依頼分の早期返却が望まれている。
新たに市場に投入される研磨石は、2013年後半の比較的低い価格の原石から研磨されておりサプライヤーの利益率が改善している。
今後、原石の流動性が圧迫されるとの予想から、ディーラーや研磨業者が積極的に原石を買っており取引は好調。