ダイヤモンド市況概況
香港市場は静か、中国ではGIA dossier商品が堅調、インドでの研磨石需要は鈍化傾向。2014/03/25
◆香港市場は静かだが安定している。
中国人バイヤーのGIA dossier需要を背景に3月の香港ショー前よりも取引が好調。
ディーラーは手ごたえを感じているが、バイヤーは今後の価格動向を探っている模様。
◆中国では1ct以下のGIA dossier商品が堅調、特に0.30-0.50ct, G-L, VS-SI需要が高く取引は安定している。
小売販売は安定しているものの短期的な経済成長が不安視される状況下、消費者は慎重な様子。
◆インド市場は香港ショー以来静かで研磨石需要は鈍化傾向だが、比較的良好な第一四半期を背景に市場心理は改善している。
0.3ctのダイヤ価格上昇及び市場での商品不足により、バイヤーは仕入れ対象を0.20-0.25ctの商品にシフトしている。
1ct以下のGIA dossier商品が堅調。
3月31日の一般的な会計年度末を前に新会計年度での銀行融資引き締めが予想される中、原石取引はやや鈍化しており研磨業者はフル稼働していない状況。
国内でのジュエリーの小売販売は閑散期のため低迷している。
◆ラフ価格高値安定と香港ショーの好結果を受けてか、ラパポート価格が全体的に上昇。
ポインターの上げ幅が大きいが、東アジアの大手小売業者の仕入れ制限により下落に転じるとの見方もある。
◆De BeersとMountain Province Diamond の合弁であるGahcho Kueダイヤモンド鉱山(世界最大級で、最も豊富な埋蔵量を持つとされる)のオープニングが、2015年から遅くとも2017年の初旬へと遅れるのではないかとの情報。
◆為替相場は、1ドル=101円後半から102円前半。一方人民元は6.14から6.22へと下落。インドルピーは1ドル61Rs台前半でもみ合い後、60Rs台へ。