ダイヤモンド市況概況
香港でのダイヤ価格は安定。中国では需要が改善。インドでの研磨石取引は鈍化。2014/03/11
◆香港ではHong Kong International Diamond, Gem & Pearl Show及びHong Kong International Jewellery Showがそれぞれ3月3日~7日、5日~9日に開催された。
主催者が裸石のために個別にショーを開催するのは始めての事。
香港ショーでは中国などのVS-SI及び大粒石の需要を満たした模様。
定番商品の需要が堅調に推移する中、サプライヤーの提示価格引上げの試みにかかわらず価格は安定している。
◆中国では卸・小売業者が2月の旧正月期間中に販売した在庫の補充を始めておりダイヤ需要が改善している。
ディーラーや小売市場は需要が高い0.30-0.50ct, G-J, VS-SI商品の調達に着目している。
香港ショーでは中国人バイヤーの価格志向は変わらず、商品を厳選していた模様。
◆インドでは多くのサプライヤーやバイヤーが香港ショーに参加したためムンバイでの活動は鈍化している。
香港ショーではインド人バイヤー、中国人バイヤー共に購買意欲旺盛であった。
反面、インドの出展者は販売価格押上げを試みたが、バイヤーの反発が大きかった模様。
低品質ダイヤ、特にGIA dossier付J-M, VVS-SIの売れ行きが好調。
鑑定書無しの0.30-0.40ctの需要が増加しているが、パーセルでのロット供給は多くはない。
原石取引は2月に開催されたDe Beers サイト以降安定している。
研磨業者は徐々に生産を増やしているがフル稼働には至っていない状況。