ダイヤモンド市況概況
香港市場はジュエリーショー明けで静か。中国ではポインターを中心に取引が活発化。インド市場は回復基調。2014/03/18
◆香港市場はジュエリーショー明けで静か。
香港ショーでは地元バイヤーの在庫構築再開に伴い、多くのディーラー間取引が行われた模様。
GIAの鑑定書付0.30-0.50ct、G-, VS-SIの需要が引続き堅調で、3ct以上の大粒ダイヤに安定した需要が見られる。
香港ショーの影響かRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)の平均価格は、前月比0.2~1.7%の上昇(2ctのみ0.1%の下落)。
0.5ctは特に強く、0.3ctは底値が上がってきている印象。
◆中国では旧正月以降、小売業者が鑑定書付ポインターを重点的に補充しており取引が活発化している。
0.30-0.50ct, G-K, VS-SIの商品需要が堅調で、GIA dossier付のすべてのサイズに底堅い需要がある。
経済成長が徐々に鈍化する中、国内の景況感を反映し消費者は慎重な様子。
◆インド市場は中国など東アジアのバイヤーの需要を背景に香港ショー以降回復している。
ムンバイでは外国人バイヤーが安定した需要のある3ctまでの商品を探している模様。
0.30-0.50ct, D-I, VS-SI, 3EX 需要は変わらず非常に高い。
原石価格上昇や銀行の信用貸しの短期引締めが予想される中、研磨業者は研磨量増加に警戒している模様。
原石取引は安定しており流通市場での価格は堅調。
◆対ドル為替相場は円高の方向、1ドル=103円台から101円前半。
一方、人民元は6.13からじわじわと下落し再び6.15目前。
インド・ルピーは一時1ドル60Rs台に入るも、61Rs台前半で推移している。