ダイヤモンド市況概況
香港市場は静か、中国の消費者に警戒感、インドでは研磨業者の利益率が改善2014/04/01
◆香港市場は静かだが安定しており、景況感は1月以降改善されている。
すべてのサイズでSI人気が高まる中、1ct, F-G, VS-SI商品の需要が堅調。
3EXの利益幅がタイトとなりGIA dossier商品の利益率が低下している模様。
◆中国では旧正月以降、卸・小売市場共に安定している。
経済成長の鈍化予想に伴い消費者には警戒感が残り前年同様の需要増加は期待できない状況。
GIA鑑定書付0.30-1.10ct, G-I, VS-SIの商品需要が堅調。
◆インドでは0.30-0.40ctが品薄状態で、1ct, VS-SI商品に安定した需要が見られる。
変形ダイヤ市場ではペア、クッション、エメラルド・カットが堅調。
国内需要が停滞する中、ムンバイでは商品を探す多くの外国人バイヤーが見られる。
輸出市場に焦点を当てた大手研磨業者が安定した研磨量を維持する中、中小の業者は減産態勢を継続中。
原石の取引は安定しており研磨業者の利益率が改善している。
◆Stornowayのダイヤモンド鉱山は2016年に操業を開始するとの事。
カナダ東部のケベック州に位置するこの最大級の未開ダイヤモンド鉱山(ルナール計画)の総生産量は1760万ct (年間平均160万ct)で約50億ドルの潜在的な収益が見込まれている。
◆為替相場は、1ドル=102円前半から103円前半へ。一方人民元は6.22から一時6.18をつけるも6.21へ戻す。
インドルピーは1ドル59Rs台から60Rs台前半へ。