ダイヤモンド市況概況
香港市場はスロー、中国の景気減速確認、インド市場では在庫構築目的の海外バイヤー多数2014/05/20
◆香港での取引はスロー。
1ct, G, VS2及び0.30-0.50ct, F-J, VS-SI商品が堅調。
全体的に3EXの動きは良いものの、卸・小売市場は軟調に推移することが予想される。
中国本土客、香港小売業売上高の３分の１を支える存在に(南方都市報)。
2013年に香港小売業の売上高のうち、中国本土からの観光客による購入額は約2.2兆円で全売上高の約３分の１に上った模様。
◆中国の小売売上高は、消費者の金価格への不安要素が払拭されず今年の前半から鈍化傾向。
消費動向を示す社会消費品小売総額、４月は前年同月比11.9％増と3月(12.2％増)の伸びを下回った。
特に宝飾品の販売が30％減少するなど、高額品の販売が振るわず、中国の景気減速を改めて確認する結果となった。
(毎日新聞 5月13日)
◆インドでは夏季休暇の時期を迎えており取引は静か。
インド市場にはラスベガスショーを前に在庫構築ための海外バイヤーが多く見られる。
米国ではSIなど低クラリティの商品需要が高い。
サプライヤーはGIAでの鑑定作業に長時間を要するため、他の鑑定機関の使用や鑑定無しでのパーセル販売に移行している。
原石価格は安定しており取引は比較的静か。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)の平均価格は前月比+0.6％(2.0ct)～-0.5%(3.0ct)、ベスト価格は前月比+0.8%(2.0ct)～-0.4%(1.0ct)。
ラスベガス、香港ショーを前に高安の方向感乏しく、全てのレンジにおいて大きな変化なく安定。
Rapaport® DiamondsNet 「Market Comments 5/15/2014」より一部抜粋
