ダイヤモンド市況概況
香港フェアへの期待高揚、中国での小売販売が鈍化、インド人民党圧勝により市場心理が改善2014/06/03
◆香港市場は変化なく静か。商品・顧客ともラスベガスショーに集まっており閑散。
6/19-22開催の香港ジュエリー&ジェムフェアへの期待が高まっており、市場心理は改善している。
VS2-SI1、3EXのGIA-dossier付商品需要が堅調に推移。
◆中国での小売販売が鈍化傾向。
バイヤーは今後の動向を探っており大規模な在庫補填を控えている状況。
周生生(Chow Sang Sang)は広東省南部の佛山(Foshan)に新たな生産拠点を開設。
投資額2千万ドルで、2万8千平米の面積(10年前に建てられた古い工場の6倍の規模)を誇る。
同社は中国の宝飾品市場に前向きな見通しを維持しており、中国本土での市場拡大に向けて準備を進めているとの事。
◆インドでは夏季休暇中のディーラーや研磨業者も多く研磨石市場はスローだが、総選挙で最大野党のインド人民党(BJP)が圧勝したことにより、市場心理は上向いている。
GIA dossier需要が高まる中、長期化するGIAのレポート作成納期が問題化している。
◆RapNet DiamondIndex(D-H,IF-VS2)平均価格は前月比+1.0%(0.7ct)~-0.5%(1.0ct)、ベスト価格は前月比+2.2%(0.7ct)~-0.1%(3.0ct)となっており、引き続きポインターが強く1ctupの大粒が弱い印象。
Rapaport® DiamondsNet 「Market Comments 5/29/2014」より一部抜粋