ダイヤモンド市況概況
香港市場は静か、インドではIIJSへの期待が高まる2014/07/15
◆香港の研磨石市場は閑散期でもあり静か。
中国本土からの需要が鈍化する中、ディーラーは消費者の少ない予算に見合う低品質ダイヤを探している状況。
宝飾品販売大手の周大福珠宝集団は、4~6月の売上高が前年同期比32%減少したと発表した。
小売市場では、金製品の需要鈍化に伴い主要小売店の売上げに影響を及ぼしている。
宝石がセットされた宝飾品の売上げは堅調。
◆インドの研磨石市場は、米国の夏季休暇の影響もあり海外のバイヤーが少なく閑散。
サプライヤーは、今週開催されるインド国際ジュエリーショー(IIJS)により取引が活性化することを望んでいる。
今後、特に流れの悪い、1ct up、VS upなどの大粒・高品質商品を中心に割引率が高まると予想するバイヤーも多い。
原石価格は、7月のDe Beers サイト(14-18日開催)に期待が寄せられており堅調に推移している。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)
平均価格は前月比+1.4%(0.7ct)~-0.8%(1.0ct)、ベスト価格は前月比+3.3%(2.0ct)~0.2%(1.5ct)となった。
引き続き0.5ct以上のポインターが強く、2~3ctの大粒石の底上げ感がある。
◆ジンバブエのMarange鉱床は経済的に継続不可能な為、400人の解雇が予定されている。
中国企業の"Anjin"と"Jinan"は既に営業を停止しており、鉱山は閉鎖予定との事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/10/2014」等より一部抜粋