ダイヤモンド市況概況
香港市場は静か、インドでの取引は鈍化傾向2014/07/08
◆香港での研磨石の取引は静か、ディーラーは7月から8月にかけて市場が鈍化すると予想しており価格は比較的安定している。
GIA dossier 需要が引続き堅調。
小売業者は2013-14の会計年度に目覚ましい発展を遂げたが、今年の業績見通しについては悪化が懸念されており、より慎重な様子。
◆インドでは取引が鈍化しており、流動性がタイトなため市場心理は弱い。
より高い割引率を求め、現金にて仕入れるバイヤーもいる。
VS-SI品質のGカラー以下の商品に安定した需要がある中、VVSなど高品質商品は低迷している。
7月17日から21日に掛けて開催されるインド国際ジュエリーショー(IIJS)でのダイヤモンド・ルースの販売に関し、ディーラーの期待度は低い模様。
小売業者はDiwaliの期間中に販売が増加すると予想しており、卸業者は楽観視している。
原石の取引は安定しているものの、時期的に静かな状況。
研磨量は安定しているが原石価格が変わらない状況下、研磨石の価格がやや軟化しているためカッターの利益率が圧迫されている。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)
平均価格は前月比+1.3%(0.7ct)~-0.8%(1.0ct)、ベスト価格は前月比+2.0%(2.0ct)~-1.6%(1.5ct)となっており、0.5ct以上のポインターが特に強く、2~3ctの大粒石には少し底上げ感がある。
◆ナミビア政府は、Namdeb ダイヤモンド(ナミビア政府とアングロアメリカンとの50-50合弁)が採掘したダイヤモンドの一部を別販売する会社を設立する計画を発表。
鉱山エネルギー大臣 Isak Katali は先月の世界ダイヤモンド会議にて、ダイヤモンドディーラーおよび製造業者に地元から直接購入する機会を提供するアイディアを話したと、ラパポートが報じた。
現在、ナミビアで採掘された原石は、ボツワナにあるデビアスのソーティング施設に送られ他のデビアスの商品と混合される。
その後10%がナミビアに戻され、ナミビアダイヤモンド取引会社(NDTC)を通じて販売されている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/3/2014」等より一部抜粋