ダイヤモンド市況概況
Rapaportダイヤ価格下落、香港、インド共に研磨石の取引が鈍化2014/07/29
◆香港では7月の閑散期を迎え研磨石の取引はスロー。
3ct,D, IF-VVSの需要が鈍化する中、1ct以下のGIA dossier付G-J, VS-SIの需要が堅調。
ファンシー・シェープではハート、オーバル、ペアに安定した需要がある。
◆インドでの研磨石取引はスロー。
ムンバイで開催されたIIJS(7/17-21)の結果は予想を下回り、ゴールド・ジュエリーの安定した売上に対し、宝石を用いたジュエリーやルース・ダイヤモンドの取引は振るわなかった模様。
バイヤーに警戒感が残る中、地元ディーラーは輸出市場に着目している。
10月のディワリ祭を前に、今後数か月の間に現状が改善されることが期待されている。
カラー・グレードが低い商品及び、GIA dossier付ポインターに安定した需要がある。
◆Rapaport ラウンド価格下落。
1.00-1.49ct/D-H:IF-VVS2、I-M:IF-SI2、1.50-1.99ct/D-H:IF-VVS2、I-M:IF-VS2の範囲で一部を除き全体的に下落。
下落率は、-0.90~-4.50%。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)
前月比の平均価格は0.5ct(+0.3%)を除き、0.0%(0.7ct)~-1.6%(1.0ct)と下落傾向。
ベスト価格は0.5ct(+0.3%)、2.0ct(+0.9%)、3.0ct(+0.1%)が微増となったが、特に0.3ct(-2.0%)、1ct(-2.9%)、1.5ct(-1.3%)などの下落傾向が鮮明となった。
◆デビアスは原石配分の更新モデルを発表。
デビアスのラフダイヤの約90%はグローバルサイトホルダーセールス(GSS)を通じて販売されている。
新しいモデルは、GSSのラフダイヤモンドの顧客ベース、簡略化されたコンプライアンスと顧客の需要に基づく認定プロセスを決定するための新しいメソッドが含まれる。
非サイトホルダーがGSSからラフを購入する機会を持てるようになるという、より柔軟な営業アプローチも採用されるとの事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/24/2014」等より一部抜粋