ダイヤモンド市況概況
香港市場、インド市場共に静か、RapNetダイヤ価格は下落基調2014/08/19
◆香港市場は休暇モード。
中国本土の弱い需要を反映し、中国のディーラーは、8月を通して低レベルの仕入を維持することが予想される。
ディーラーは香港ジュエリー&ジェムフェア(9/15-21開催)を前に、今後数週間で市場が改善することを期待している。
GIA-dossier付の商品需要が堅調に推移する中、3ct以上の大粒石の需要は限られ、あまり人気がない。
◆インドの研磨石市場は比較的スロー。
ディーラーは不透明な価格動向を注視している模様。
0.30-3ct, G-M, SI-I2に安定した需要がみられる中、0.30-0.50ct, D-H, VS-SIの需要が鈍化傾向。
ピケも含めdossiers需要は堅調、1ctの需要は在庫量の多さを反映し比較的弱い。
原石取引は安定しているものの、先月対比ではやや鈍化している。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)
平均価格(前月比)は0.7ct(+0.1%)を除き、0.0%(0.5ct)~-2.2%(1.0ct)と下落基調。
ベスト価格(前月比)は2.0ct(+0.8%)のみ微増だが、1.0ctが-2.9%、0.3ctが-2.3%など下落が続く。
◆Rio Tintoは販売30周年記念となる2014年アーガイル・ピンクダイヤモンド・テンダー(入札会)に、4個のファンシー・レッド、51個のピンクとパープリッシュレッドのダイヤを出品。
"Argyle Cardinal"と呼ばれる1.21ctのファンシー・レッド(ラディアントカット)のダイヤをはじめ、"Argyle Rosette" (2.17ct)や"Argyle Toki"(1.59ct)といったファンシー・インテンス・パープリッシュピンク(エメラルドカット)のダイヤも出品される。
過去30年間の入札会ではファンシー・レッドはわずか13個しか出品されておらず、今回は特に世界的な需要を誘致することが期待される。
今後シドニー、ニューヨーク、香港、パースで内覧会が開催され、10月8日に入札される。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/14/2014」等より一部抜