ダイヤモンド市況概況
香港市場は改善、インドでは原石・研磨石市場共に軟調2014/09/02
◆香港市場はイスラエルやベルギーなどの外国人ディーラーが休暇から戻り改善している。
香港ショーでより有利な価格での仕入れを期待し、買い控えるバイヤーもいる。
大粒のVVS-VS 需要が軟調に推移する中、SI商品に安定した需要がみられる。
◆インドの研磨石取引は、研磨業者間での流動性がタイトなため軟調。
市場在庫は多く、特にポインターが過剰気味で価格が軟化している。
ディーラーは利益率を高めるため、時間と費用がかかる鑑定作業を省き、未鑑定でのダイヤ販売を望んでいる。
サプライヤーは大幅値引きによる現金取引を模索している。
国内需要は結婚シーズンや祝日などにより上向き。
原石の取引は8月のDe Beers サイト以来鈍化しており、販売価格が伸びずディスカウントするケースもみられる。
◆宝飾品販売大手の六福集団が主要繁華街への出店を拡大するとの報道。
第2四半期の売上高が2桁減となり、出店拡大へは消極的だったが、店舗賃料の値上げのペースダウンもあり、宝飾品の売上増が見込まれる主要繁華街での出店を計画。
既に銅鑼湾、旺角に新店舗を出店し、尖沙咀の店舗はクリスマス前に改装し売り場面積を拡大するとの事。
弱い経済成長と中国本土の汚職取り締まりによる消費の落ち込みで、店舗計画を調整したいという。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)
平均価格(前月比)は0.7ctが+0.2%と微増となった他は、全て引き続き下落傾向(0.3ctと3.0ctが-1.1%、1.0ctと1.5ctが-1.0%など)。
ベスト価格(前月比)も0.7ct(+0.2%)を除く全てのサイズで-2.7%~-1.2%の下落(0.3ctが-2.7%、0.5ctと1.0ctが-2.1%など)となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/28/2014」等より一部抜粋