ダイヤモンド市況概況
香港市場は香港ショー前でスロー、一部インド企業の債務不履行懸念が増大2014/09/09
◆香港での取引は香港ショーを目前に控えスロー。
ディーラーは、ホリデー・シーズンを前に市場が改善することを期待している。
バイヤーは香港ショーでの価格動向に注視しており、香港ショー前の仕入れを控えている状況。
1ctのロー・カラーが供給過剰となり、香港ショーでの更なる価格軟化が予想されている。
キャッシュ・フロー改善のため、損失に繋がってもこれらの商品を売却しようとする研磨業者もいる模様。
中国での需要は比較的スローなまま。
10月1日の「国慶節」に向け小売業者の需要改善への期待感が高まっている。
◆インドの市場心理は弱い。
バイヤーが現在のダイヤ価格に慎重のため、サプライヤーの香港ショーへの期待感は低い。
国内需要は改善しているものの、季節的にスローな状況。
米国市場を対象に1ct以下、D-J、SI2-I2に安定した需要がみられる。
研磨業者間の流動性はタイトで、特定企業の潜在的な債務不履行が報告されている。
原石価格は一部アイテムが3-5%の割引で販売されるなど流通市場で下落しており、原石取引はスロー。
研磨業者は10月21日に始まるDiwali休暇を前に増産体制に入っているが、市場には多くの原石、研磨石が残っている模様。
インドでの与信枠引き締めにより債務不履行への懸念が拡大する中、現金仕入れに対する割引率が増加している。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)、全てのサイズが下落。
平均価格(前月比)は3.0ctが-1.5%、0.3ctが-1.3%など全てのサイズが-1.5%~-0.6%の下落。
ベスト価格(前月比)も全てのサイズで-3.3%~-0.2%の下落(3.0ctが-3.3%、0.3ctが-2.9%など)となった。
◆ALROSAの半期の総売上高は$2.8Bと27%増、利益は$624Mと58%増加。
平均価格は4%増の$172/ct.
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 9/4/2014」等より一部抜粋