ダイヤモンド市況概況
香港ジュエリー&ジェムフェア開幕、東アジアの需要に期待と不安が交錯2014/09/16
◆香港ジュエリー&ジェムフェア開幕(会期9/15-21)
ディーラーは市場が底を打ち、年末にかけて中国等の需要改善への引き金になることを期待しつつも様子見の状況。
1ct、D-G、 VS-SI、3EXに安定した需要がみられる。
◆インドでの取引は香港フェアへの期待が低いにもかかわらず改善している。
0.30-0.40ctの商品需要が伸び悩む中、0.50-0.70ct, F-I, VS1-SI1の需要が堅調。
サプライヤーは、ダイヤ価格に底打ち感がみられる中、中国のバイヤーが市場に戻ってきたことに着目。
米国市場を対象としたメレーや、1ct, G-J, SI-I2の需要が高まっている。
国内では3ct以上のJ-M、Iクラスなど一部の大粒石の需要が改善。
原石の取引はスロー。
研磨業者は10月下旬に始まるDiwali祭に向け増産体制に入っている。
◆RapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)、前月比でほぼ全てのサイズが下落し弱気市場。
平均価格は0.7ctが辛うじて+0.2%の上昇となった他、0.3ctが-1.4%、1.0ctが-1.3%などほぼ全ての価格が下落。
ベスト価格に至っては全てのサイズで-3.6%~-0.2%の下落 (2.0ctが-3.6%、3.0ctが-2.6%など)。
◆ラパポートは、RapNetでのEGLグレーディング・レポートの掲載を10月1日から停止すると発表した。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 9/11/2014」等より一部抜粋