ダイヤモンド市況概況
香港市場は引続きスロー、インドでは研磨業者の生産量が大幅減少2015/01/13
◆香港市場はディーラーが休暇から戻ったものの引続きスロー。
中国本土からの需要は安定しているが、2月19日から始まる中国旧正月向けの仕入は様子見の状況。
天然ダイヤのパーセルに合成ダイヤが混ぜられ市場に流れているとの噂にバイヤーは憂虞している。
◆インドでの研磨石の取引は、研磨業者の脆弱性を背景に鈍化傾向。
研磨業者の利益率圧迫により、生産量が大幅に減少している模様。
カッターは、現市場での研磨石価格を反映し、De Beersサイト(1/19-23開催)での原石価格下落を予想している。
業界への銀行融資が減少する中、企業は資金繰り改善のため個人投資家をも視野に入れている模様。
研磨石の需要は受注品の補填が中心で、バイヤーは通常在庫の仕入れを見合わせている。
0.50-0.70ct及び1ctのVS-SIに底堅い需要がある。
0.70ct以下のファンシー・カット、特にオーバルやペア需要が堅調に推移する中、1ct以上の需要は弱い。
◆1/7のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、全てのレンジで下落。
平均価格は0.3ctが-3.6%、0.5ctが-2.7%。
ベストプライスは0.5ctが-3.9%、2.0ctが-3.6%、3.0ctが-3.5%などとなり、下落率が先週よりも更に高まっている。
◆周大福、第3四半期の売上高10%下落。
時価総額で世界最大の宝飾品小売業者である周大福ジュエリーグループは、12月31日までの3ヶ月間の小売売上高が10%下落したと発表。
第3四半期の小売売上は中国を除く香港、マカオ、他の全ての市場は16%落ち込み、また中国での売上高は6%下落。
香港の民主化デモの影響で主要ショッピングエリアの小売店の売上が落ち込んだと述べている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/8/2015」等より一部抜粋