ダイヤモンド市況概況
香港市場、統廃合加速の兆し、インドでは研磨石の価格動向に警戒感2015/01/20
◆香港では旧正月に向けての取引に期待があるものの、市場は冷えておりスロー。
東アジアの長引く需要低迷及び資金繰り悪化に伴う経費削減のため香港オフィスを閉鎖する企業もあり、今後、香港市場での統廃合が加速する兆し。
◆インド市場はDe Beers サイト(1/19-23開催)での原石価格下落予想に様子見の状況。
バイヤーは原石価格下落時の研磨石の価格動向に警戒している。
中国での需要低迷によりGIA dossier需要が鈍化傾向。
米国での低品質ダイヤ需要が堅調。
研磨業者は減産体制を維持しつつ、需要が減少するポインターから大粒ダイヤの生産に移行している模様。
◆1/14のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、全てのレンジで下落。
平均価格は0.3ctが-2.9%、0.5ctが-2.0%、ベストプライスは0.5ctが-4.6%、2.0ctが-3.1%、3.0ctが-3.0%などとなり、0.5ctの下落率が高い。
◆Rio Tintoはインドでのプロジェクトに25億ドルを割り当てる計画。
20億ドルをOdishaでの鉄鉱石プロジェクトに、5億ドルをMadhya Pradeshでのダイヤモンド・プロジェクトに向ける計画があり、環境問題の解決待ちとなっている。
また、インド向けにウラン輸出と石炭採掘の投資機会を狙っているとの事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/15/2015」等より一部抜粋