ダイヤモンド市況概況
消費者需要低迷により取引量が大幅減少。インドでは研磨量約30%カット2015/02/17
◆香港では中国の旧正月向けの受注が増加しているが、値下げ圧力も高く市場心理は混迷している。
小売業者への委託商品が多く、在庫仕入は非常に少ない状況。
主要な宝飾業者の在庫量が多いため、ディーラーは今後数か月間の販売減少を予想している。
0.50-0.90ct, G-H, VS-SI, 3EXに底堅い需要がある。
◆インド市場は米国需要が堅調に推移する中、中国需要が弱く鈍化傾向。
結婚シーズンが続いているが、国内需要は限定的。
サプライヤーは、香港ショー(3/2-8開催)を前に取引が改善することを望んでいる。
研磨石在庫過多のため研磨業者は推定30%研磨量を削減する模様。
ディーラーの在庫目的ではなく、米国などの小売り計画に基づいた受注による研磨が増加している。
1ct, H-J, I1-I3の商品に安定した需要が見られる。
◆2/11付のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2前月比)は弱い。
平均価格は0.3ctが-1.7%、0.5ctと2.0ctが-1.0%、3.0ctが-0.9%などと微減。先週プラスとなった1.0ctは-0.3%、0.7ctは-0.2%などと若干のマイナスとなった。
ベストプライスは0.5ctが+-0.0%となった。3.0ct(-3.7%)と0.3ct(-2.4%)のみ下げ幅が高めの値となったが、他は-0.4~-0.9%と相場が下がり気味。
◆香港の2014年研磨石輸入額が8.5%増加。
Diamond Federation of Hong Kong, Chinaの発表によると、2014年の香港研磨石輸入額が196億ドルに達した(2013年比8.5%増)との事。
再輸出を含む研磨石輸出額も137.4億ドルに増加(同12.8%増)。
原石の輸入額は21.8億ドル(同12.8%増)だが、再輸出を含んだ輸出額が23.1億ドル(同9.2%減)のため、純輸入額は1.32億ドルのマイナス(2013年は6.14億ドルのマイナス)となった。
香港のダイヤモンドの輸入総額は輸出総額を上回り、57.16億ドル(8.9%増)。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 2/12/2015」等より一部抜粋