ダイヤモンド市況概況
ダイヤ価格下落、研磨石市場鈍化2015/03/17
◆3/13付Rapaportダイヤ価格下落。
ラウンドの0.30~3.99ct、Kup、SIupのほぼ全てが対象。
◆香港の研磨石市場は東アジアの需要減少を反映し鈍化。
研磨業者の多くは利益率を上げるため、原石研磨後ダイヤモンド・ジュエリーを製作し販売している。
香港やマカオでの宝飾品の販売が減少する中、中国本土での販売好調の知らせにディーラーは期待を寄せている。
H-L, SIのポインターや3EXの商品に底堅い需要がある。
◆インドでの研磨石取引は香港ショー後スロー。
いくつかの中小企業が財政難に陥っているとの未確認情報により市場心理が悪化。
銀行は中小企業への融資を削減している。
海外顧客からの支払遅延が報告されており、ダイヤ業者の資金繰りを圧迫。
地元業者は米ドルに対する世界的な通貨引下げが、米国以外の需要に悪影響を及ぼすことを懸念している。
0.30-0.50ct, SI-I2及び1-3ct, H-K, SI-I2、 SI-I2のメレに安定した需要がある。
1ct以下、SIのプリンセスとペア・シェイプの動きが良い。
◆3/11付のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2前月比)は、全てのレンジが上昇。
平均価格は0.3ctが+16.4%、0.5ctが+13.8%、0.7ctが+8.4%などとなり前回同様の高い数値となっている。
ベストプライスは3.0ctが+3.6%、2.0ctが+3.3%、1.5ctが2.6%などとなっている。
◆世界最大級と言われている香港ショー(Hong Kong International Diamond, Gem & Pearl Show と Hong Kong International Jewellery Show)は140の国と地域から7万6千人(昨年比2%増加)のバイヤーが来場し、盛況の内に閉幕。
米国、イタリア、イギリス、日本などからは二桁増、タイ、イスラエル、南アフリカなどからも増加となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/13/2015」等より一部抜粋