ダイヤモンド市況概況
香港市場は静か、インドでは中国人バイヤーの長期支払延滞に憂慮2015/04/14
◆香港市場は、イースター連休明けで静か。
0.60-0.80ctの動きが鈍い中、0.30-0.50, 0.70ctの未鑑定のパーセル商品に需要がある。
一部のサプライヤーがSIを大幅な値引き価格で販売するなど、1-2ctの需要は不透明な状況。
1-3ctの,L-M, VVS2-VS2及び5ct以上の商品に底堅い需要がある。
◆インドでの取引が鈍化しており市場は警戒している。
ダイヤ業者間での倒産の噂が取引の妨げとなっている模様。
サプライヤーは中国人バイヤーの長期にわたる支払延滞を憂慮している。
地元業者は資金繰りがタイトなため、委託や掛売に消極的。
1ctの3EX 及び、2ct,VVS-SIの需要が堅調だが、3ct以上は軟調。
GIA dossier付0.30ct、0.50-0.70ctに底堅い需要があるが、 0.40、0.80ctの動きは鈍い。
1-2ctのクッションやラディアント、ペアの需要が堅調。
研磨業者は減産体制を継続しており、原石取引は鈍化傾向。
直近のDe Beersサイト及びALROSAの契約販売における原石需要は弱い。
◆RapNet Diamond Index(D-H IF-VS2)は下落傾向。
先週との比較では0.7ctが+0.25%となった他は全て下落となり、2.0ctが-1.35%、3.0ctが-1.04%、0.3ctが-0.56%などとなっている。
◆Sotheby's Hong Kongのオークション(Magnificent Jewels & Jadeite)の落札総額が約US3,720万ドル (約44億6400万円)に達したとの事。
最高額は12.87ct/12.77ctのダイヤのイアリングでUS2,564,122ドル(約3億770万円)、注目された翡翠のバングルはUS2,177,182ドル(約2億6,130万円)の落札価格となった。
◆今月21~22日に開催される第2回ドバイダイヤモンド会議にて、合成ダイヤモンドについて討議される事が明らかになった。
WFDB会長のアーネストブロム氏は次のように語った。
「合成ダイヤモンドはダイヤモンド業界にとって重要な問題であり、私たちはこの問題の大きさや性質についての明晰な議論を持つ必要がある。合成ダイヤモンド部門は全体的なマーケットから見ると隙間市場であり、私は情報が正確に開示されている限りは反対ではない。この討議は現在のダイヤモンドトレードを徹底的に見直す為の機会を提供するだろう。」
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 4/8/2015」等より一部抜粋