ダイヤモンド市況概況
香港での小売販売減少、インドではラスベガスショーへの期待高まる。2015/05/26
◆香港市場は地元需要の低迷に伴いスロー。
中国本土からの旅行者減少により小売販売が減少。
0.50-0.60ct、F-G、VVS2、3EX 需要が堅調に推移する中、良いメイクの3EXが品薄状態。
◆ムンバイ市場は安定しているが、多くのダイヤ業者が休暇に入っており比較的静か。
ラスベガスショーへの期待度は高く、ディーラーは米国需要が市場を牽引することを望んでいる。
0.20-0.50ct、SIパーセル及び1ct、 I-K、 SI-I2需要が堅調。
反面、3ct以上の大粒ダイヤ需要は鈍化傾向。
ペアシェイプのVS-SI、1ct未満SI以下のプリンセス、オーバル及びマーキースに安定した需要がある。
価格軟化に伴い原石取引は安定しているものの、研磨業者は減産体制を維持している状況。
◆5/20付のRapNet Diamond Index(D-HIF-VS2、前月比)は、先週と同様の流れ。
平均価格は0.3ctが-6.4%、0.5ctが-5.6%、0.7ctが-3.4%となるなど、特にポインターの下げ幅が大きい。
他は-2.3%(2.0ct)から-0.8%(1.5ct)以内の下落率となった。
ベストプライスは0.3ctと2.0ctが-1.4%、0.5ctが-1.1%、0.7ctが-1.1%、1.0ctが-0.9%と、下落率は-1.5%以内に落ち着いている。
また、1.5ctが0.5%の微増、3.0ctと1.0ctが変化なしとなった。
◆香港上海銀行(HSBC)が発表した5月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値は49.1(4月改定値は48.9)。
市場予想の49.3を下回り、3カ月連続での50割れと低迷状態が続く。
新規輸出受注指数は46.8と1年11カ月ぶりの低水準となり、全体の新規受注は3カ月連続で縮小した。
生産指数は48.4と1年1カ月ぶりの低水準であり、50割れは今年初。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 5/21/2015」等より一部抜粋