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ディーラーは世界の市場動向を注視、インドでは研磨業者の収益性悪化が深刻 | ダイヤモンド市況概況|金・プラチナ・銀・パラジウム・ダイヤモンド・宝飾品・ブランド時計の総合商社「ネットジャパン」

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ダイヤモンド市況概況

ディーラーは世界の市場動向を注視、インドでは研磨業者の収益性悪化が深刻2015/07/21

◆香港市場は安定、ディーラーは世界の市場動向を注視している状況。
中国の第2四半期の経済成長率は7%と予想を上回ったものの、消費者マインド改善への期待度は低い。
香港での宝飾品販売は引続き好調だが、中国の富裕層が香港以外で高額品を購入する機会が増加し、売上高は昨年の水準を下回っている。

◆インドでは研磨石価格下落に伴い取引が鈍化。
東アジアの需要が減少する中、米国需要が市場を支えている状況。
中国人バイヤーの支払い遅延回避に向け、ダイヤ業者は現金決済を求めている模様。
0.70-0.90ct、D-H、VVS-VS2及び1ct、D-H、VVS-VSの商品需要が堅調に推移する中、0.30-0.49ctのGIA dossier需要が鈍化。
オーバル、ペアの需要が堅調でクッションの需要改善が見られるなど、ファンシーシェイプ市場は安定している。
De Beers サイトでの原石価格に変化はなく原石取引はスロー。
研磨業者は減産体制を継続しており、収益性の悪化が深刻な懸念材料となっている。

◆7/15付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向。
ベストプライスは0.5ctが-7.1%、0.3ctが-6.1%、0.7ctが-3.1%などと、ポインターの下落率がかなり高くなっている。
一方、2ctが-2.5%、1.0ctが-1.5%、3.0ctが-1.1%、1.5ctが-0.8%と1ct upの下落率は低め。
平均価格は0.3ctが-3.7%、0.5ctが-2.5%、0.7ctが-1.2%、3.0ctが-0.7%の下落。
他は1.0ctが+0.6%、1.5ctが+0.2%、2.0ctが0.1%の微増となった。

◆ケイマン諸島にダイヤモンド取引所開設の可能性を示唆。
カリブ海にあるオフショア(金融避難所)と呼ばれるケイマン諸島に、将来ダイヤモンド取引所が開設される可能性があると地元新聞が報道。
これは地元の宝石商デニス・スミスの発案によるもので、海外企業が未だ世界最大の米国市場にサービスを提供するための一方法であるとみている。

◆六福グループ、既存店売上高が18%マイナス。
香港の3大宝石小売りチェーンの六福グループは、第一四半期の既存店売上高が前年同期比で18%下落したと発表。
宝石付きのジュエリーは中国本土で23%上昇したにもかかわらず、香港マカオが19%下落した事で足を引っ張る形になった。
尚、金製品売上高は中国本土で2%上昇、香港マカオでは13%下落した。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/16/2015」、JCK MAGAZINE等より一部抜粋

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