ダイヤモンド市況概況
0.3-0.5ct価格、VS-SI中心に下落加速2015/08/18
◆ラパポート・ラウンド価格、0.3-0.5ctは7月10日に下落後、更に下落した。
0.3ct/D-J,SI1-2、0.4ct/D-J,VS2-SI2、0.5ct/E,VS1-SI2を中心にUS$100/ct下落。
◆香港市場は安定しているが静か。
取引低迷が長期化の様相を呈する中、9月開催のHong Kong Jewellery and Gem Fairへの期待度は低い。
バイヤーは受注品を調達するのみで、新たな在庫の仕入を控えている。
大手小売業者は大量のGIA Dossier付商品を保持している模様。
一部ディーラー間では、1-2ctのファンシーシェイプの需要が伸びている。
◆インドでは金価格下落に伴い、Diwali祭とその後の結婚シーズンにて国内の宝飾品需要が高まるとの期待感から、市場心理はやや改善している。
IIJSショーでは金製品が着目されたが、ダイヤモンド取引は低調であった。
研磨業者の在庫量は多く、減産体制を継続中。
0.50-0.70ct, D-H, VS-SI需要が堅調に推移、1-2ct, G-H, VS-SIに安定した需要が見られる。
全体的にGIA Dossier需要が減少、0.30-0.40ct、0.90ctの需要が弱い。
◆8/12付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は引き続き下落傾向。
ベストプライスは、0.5ctが-3.0%、0.3ctが-2.7%、0.7ctが-2.5%などポインターの下落率が高い。
2.0ctは-1.9%、3.0ctは-1.1%、1.0ctは-0.9%、1.5ctは-0.7%とややマイナス。
平均価格は0.3ctが-3.5%、0.5ctが-1.1%となった。
(Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/13/2015」等より一部抜粋)
◆Blue Nileの第2四半期売上が6.7%増。
米国オンラインダイヤモンドジュエリー販売のブルーナイルは、第2四半期売上が11億3,700万ドルとなり、前年同期比の10億6,600万ドルに対し6.7%増加した。
第2四半期の売上は、婚約関連の売上が6億5,500万ドル(前年同期比7.5%増加)、婚約関連以外の売上は2億8,700万ドル(前年同期比3.5%増加)、国際売上は1億9,500万ドル(前年同期比8.9%増加、ただし為替レートの影響を除けば15.3%の増加)となった。
純利益は2,210億ドル、利益率は19.4%となり、前年同期の18.9%と比較し増加するなど、好調な数字が目に付く。
(同社ウェブサイトIR Newsより一部転載)