ダイヤモンド市況概況
ダイヤ国内価格大幅下落、香港・ムンバイ市場共に静か2015/09/15
◆ポインターの国内価格が大幅に下落している。
中国経済への不透明感やインド・ダイヤ業者の資金不足、原石価格の値下げなどを背景に世界的にダイヤ価格が下落。
特に0.3-0.5ctの国内価格は-10~-15%と下落率が高い。
◆香港の研磨石取引は静か。
小売店の在庫量は多く、特に0.3-0.4ctが過剰在庫となっている模様。
中国でのダイヤ需要は安定しているが、前年対比で減少。
中国本土からの観光客の減少により、香港でのジュエリー販売は低迷している。
◆インド・ムンバイ市場は静か。
資金繰りはタイトで市場心理は弱い。
対ドルでのルピー下落が懸案事項となっているが、国内需要は一部改善が見られる。
米国向けピケなど一部の商材が不足しており、海外バイヤーが探している状況。
サプライヤーは不良在庫を多く抱えている模様。
研磨業者は11月中旬のDiwaliを前に研磨量を増加させる予定はなく減産体制を維持。
中小の研磨業者間で原石需要が低迷、原石取引は静か。
香港ショーがジャイナ教のParyushan祭と重なり、一部業者の不参加が期待度低下の一因となっている。
◆9/9付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向。
ベストプライスは全てのレンジで下落。
0.3ctと0.5ctが-3.6%、3.0ctが-3.5%、1.5ctが-3.4%と下落率が高い。
一方、平均価格は1.0ctが+0.6%、3.0ctが+0.5%、2.0ctが0.0%。
他は0.3ctが-2.9、0.5ctが-1.1%、1.5ctが-0.2%、0.7ctが-0.3%と反落。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 9/10/2015」等より一部抜粋)