ダイヤモンド市況概況
香港市場低迷、インドでは原石需要激減、取引が停滞2015/11/17
◆インドではDiwali以降も研磨工場の休業が継続、生産量減少に伴い原石需要が低迷、取引が停滞している。
研磨業者はDe Beersサイトでの原石購入を延期、サイトでの販売額は前例のない$70Mに落ち込んだ。
米国のホリデーシーズンを前に売れ筋商材の供給不足が加速しており、販売減少を招いている。
香港市場低迷、周大福の半期利益は-50%と激減。
◆11/11付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)はベストプライス・平均価格ともまちまち。
ベストプライスは0.5ctが+0.3%、0.3ctが±0.0%と改善の兆しが見られる。
最も高い下落率は2.0ctの-1.1%と先週よりも低い値。
平均価格も先週比で下落率が改善。
2.0ctが-3.0%、1.5ctが2.9%、1.0ctが-2.5%と1.0ct以上の大粒石はポインターに比べると下落率が高めだが、0.5ct、0.3ctはそれぞれ+0.2%、+0.1%とプラスに転じた。
◆香港の資産家、Joseph Lau氏がオークションでの最高値でダイヤ落札
同氏はSotherby's Geneveオークションで、12.03ctのブルーダイヤモンドを4,860万スイス・フラン(約59億5千万円)で落札。その前日にも、Christie's Geneveオークションで、16.08ctピンクダイヤを2,870万スイス・フラン(約35億1千万円)で落札した。
2つのダイヤは7歳の娘であるJosephineさんのために購入されたとの事。
彼は昨年にも13歳の娘であるZoeさんのために、Sotherby's New Yorkオークションで9.75ctのブルーダイヤをUS3,260万ドルで、香港で開催されたChristie'sオークションではルビーを6,500万香港ドルで、それぞれ購入している。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 11/12/2015」、Bloomberg等より一部抜粋