ダイヤモンド市況概況
香港の小売大手の利益率が急減、インドの原石市場低迷2015/11/24
◆香港市場は、Diwali休暇に伴いインド市場がクローズしていたため、掘り出し物を探すバイヤーによりやや改善している。
ダイヤモンド・ディーラーはシングルデー商戦を活用、アリババは11月11日の総売上額が前年比60%増の143億ドルと過去最高額を記録したことを発表した。
香港のジュエラーは在庫を大量に抱えており市場はスロー。
宝飾品販売が鈍化しており、小売大手の利益率が急激に低下している。
中国では、宝石をあしらった宝飾品よりもゴールド・ジュエリーの販売が好調。
◆インドでは、Diwali休暇からディーラーが戻ってきており、今週から通常の活動が再開される模様。
バイヤーは仕入に消極的で、サプライヤーは危機感を募らせている。
国内外の倒産情報により市場心理が悪化。
ネット通販により小売りが促進される中、Diwaliでの宝飾品販売は横ばい状態。
低い金価格が結婚シーズンを通して販売促進に寄与、現地需要は堅調に推移すると予想されている。
原石価格が高く研磨業者の生産量が減少しており、原石市場は非常に静か。
インドの10月の研磨石輸出は-17%。
◆11/18付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)はベストプライス・平均価格ともに下落率に落ち着き感が見られ、ポインターは上昇傾向に。
ベストプライスは3.0ctが-2.0%、1.0ctと2.0ctが-0.7%、0.7ctが±0.0%。
また、0.3ctが+1.8%、0.5ctが+1.7%、1.5ctが+0.9%とやや上昇。
平均価格は、2.0ctが-1.5%、1.5ctが1.4%、3.0ctが-1.3%、1.0ctが-0.9%、0.7ctが-0.1%と先週比で下落率が落ち着く。
先週、プラス転換した0.5ctと0.3ctは+1.2%と上昇率がアップした。
◆De Beersと鑑定機関がダイヤモンドの処理について議論/2016年第2回地中海会議にて
第2回地中海ジェム&ジュエリー会議が2016年5月7-9日にスペインのバレンシアにて開催予定。
ダイヤモンドの処理についての講義や天然・合成ダイヤの識別、グレーディングについてのワークショップが行われる。
◆カナダの鉱山会社Lucara Diamond Corporationが、史上2番目に大きい1,111ctの宝石品質Type Ⅱaのダイヤモンド原石をボツワナ中部のカロウェ鉱山で発見。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 11/19/2015」等より一部抜粋