ダイヤモンド市況概況
香港・インド市場共に改善。クリスマス、中国の旧正月向け需要が後押し2015/12/08
◆香港での研磨石取引は、GIA-dossier 及びカラットサイズの安定した需要に支えられ良好。
Hong Kong Jewellery Manufacturers Association showでの取引は予想を上回り成功裏に終った模様。
ジュエリーの小売販売において利益確保が難しい状況下、小売店はクリスマスや中国の旧正月向け販促商品の仕入価格値下げを提示。
消費者需要低下に伴い、周大福の平均販売価格が下落している。
◆インドではDiwali以降バイヤーが市場に戻り、研磨石の取引が改善している。
0.30-0.50ct.のSIなど品不足により価格が維持されている状況。
研磨業者の減産体制により品薄状態が加速することへの懸念からバイヤーは仕入に積極的。
研磨業者は利益の出ない原石仕入を避けており、原石取引は静か。
12月のDe Beersサイト(12/7-11)への期待度は低い。
◆12/2付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
ベストプライス・平均価格とも前月同日比(Diwali前との比較)で上昇傾向だが、3.0ctupの大粒石だけは若干のマイナス。
ベストプライスは3.0ctのみ-0.2%となりマイナス、他はポインターを中心に上昇。
平均価格も3.0ctのみが-0.1%とわずかに下落したが、他は全て上昇した。
◆De BeersがKimberley鉱山を売却
De Beers Consolidated Mines (DBCM)はKimberley鉱山をEkapa Minerals (Pty) Limited(50.1%)とPetra Diamonds Limited(49.9%)の共同事業体に売却したと発表した。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/3/2015」等より一部抜粋