ダイヤモンド市況概況
香港・インド市場共に改善。クリスマス及び中国の旧正月需要高まる2015/12/15
◆香港市場ではGIA dossier、0.30-1ct.の需要が堅調。
クリスマス及び中国の旧正月向け3EX、蛍光性無しの0.30-0.40ct D-J、VS-SIが品薄状態。
低品質のダイヤ需要は弱い。
香港・マカオでの宝飾品小売りはスロー、中国本土は安定。
買物目的の中国人観光客を引き寄せるため、ディーラーや宝石商は香港から深圳の自由貿易地域にシフトしている。
◆インド市場は研磨業者やディーラーがDiwali休暇から戻り改善している。
米国、イスラエルのバイヤーの仕入意欲は旺盛だがアジアのバイヤーの存在感は薄い。
良質な0.30-0.40ct.、G-J、VVS2-SI2が品薄のため需要が高まっている。
研磨業者の継続的な減産体制により在庫量が減少。
原石価格が高く、De Beersが供給を制限しているため新たな原石の市場流入はわずか。
◆12/9付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
ベストプライス・平均価格とも前月同日比で上昇傾向が続くが、一部の大粒石のみがわずかにマイナス。
ベストプライスはポインター中心に上昇し、0.3ctが+5.7%とずば抜けて強い。
他は1.0ctが+1.9%、0.7ctが+1.4%、1.5ctが+1.0%、0.5ctが0.8%の上昇となった。
大粒石のベストプライスは2.0ctのみがマイナスとなり-0.2%、3.0ctはプラス転換し+0.7%。
平均価格は3.0ctと1.5ctがわずかに下落したが、他は全て上昇。
0.3ctが+4.0%と強く、0.7ctが+1.2%、0.5ctが+0.9%、1.0ctと2.0ctが+0.2%と続く。
◆ALROSAとThe Antwerp World Diamond Centre (AWDC)はモスクワのAlex Van Meeuwenベルギー大使公邸に要人とALROSAの顧客を招いてネットワーキングイベントを開催。
出席者はCathy Berx(アントワープ州知事)、ALROSA社長のAndrey Zharkov、AWDC代表のRamesh PatelとJacques Weisz(Gokhranの代表者)、ロシア政府高官数名とALROSAの長期契約顧客も招かれた。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/10/2015」等より一部抜粋