ダイヤモンド市況概況
消費者心理弱く中国、旧正月の需要は不透明、一部ポインター需要が高まり品薄状態2015/12/22
◆中国やインドのバイヤーからの問合せも多く香港市場は活気を戻しているが販売量は少ない。
消費者心理は弱く、ディーラーは中国の旧正月(2月8日)の需要に不安感を募らせている。
時期的な需要はあるものの、小売業者の仕入は少ない。
GIA-dossier付0.30-0.40ct、D-I、VS-SI (VG+)の需要が高まり品薄状態。
中国本土の小売売上高は安定しているが、香港、マカオは弱い。
◆インド市場はDiwali以降、着実に改善している。
減産体制下、安定した受注により研磨石の在庫量が減少。
研磨工場の稼働率は2014年の30~50%。
De BeersサイトやALROSAの原石販売量が激減しており原石需要は低迷。
Diwali以降、0.30-0.70ct、D-J、VS-SI需要が堅調で3EX、蛍光性noneが品薄状態。
◆12/16付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)はベストプライス・平均価格とも全てのレンジで上昇。
ベストプライスは、0.3ctが+6.0%と群を抜いて高い。
他も先週より高く、1.0ctが+2.3%、1.5ctが+2.0%、0.5ctが+1.7%、0.7ctが1.4%、3.0ctが+0.6%。
平均価格も0.3ctが+2.6%と強い。他は0.7ctが+1.8%、3.0ctが+1.6%、1.0ctが+1.5%、1.5ctが+1.1%、2.0ctが+1.0%、0.5ctが+0.5%と続く。
◆11月のベルギーの研磨石輸出が12%減少
The Antwerp World Diamond Centre(AWDC)によると、11月のベルギーの研磨ダイヤモンドの輸出は9億2,040万ドルとなり、前年同期比で12%減少した。
平均価格は5%減少しガイ単価2,406ドル、輸出量は16%下落し382,491カラットとなった。
香港への輸出が1億8,810万ドルと0.7%増加、他は米国が18%減の2億5,570万ドル、イスラエルが27%減の7,960万ドル、UAEが21%減の1億1,120万ドルとなった。
スイスへの輸出は35%増の1億40万ドルと急増した。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/17/2015」等より一部抜粋