ダイヤモンド市況概況
インドの市場心理改善、原石価格が引続き懸案事項2016/01/05
◆香港市場はクリスマスから新年にかけ多くのディーラーが休暇を取っており静か。
一部の香港業者が、中国本土からの旧正月(2/8)向けの注文に対応している状況。
GIA dossier付0.30-0.49ct、D-J、VS-SIが品不足のため需要が増加。
中国の旧正月向けダイヤ取引は、昨年の中国‐香港のジュエリー販売鈍化を受け慎重な様子。
◆インドの市場心理が改善。
RapSpec A2 (3EX、none)のダイヤ価格は品薄により一定水準を維持。
1ct、G-J、SI2-I2の米国需要が堅調。
0.30-0.40ct, D-J, VS-SIの中国需要が安定している。
研磨業者は1月の原石価格が5~7%値下げされることを期待している。
ジュエリーの小売販売は安定しているが、消費者心理は弱い。
原石価格が高く研磨業者の利益率が圧迫されており、生産量は生産能力の約30%にとどまっている状況。
◆2015/12/30付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
ベストプライスは全てのレンジで上昇。
0.3ctが+5.2%と依然高い上昇率となった。
他は0.5ctが+2.2%、3.0ctが+1.3%、0.7ctと1.5ctが+1.2%、1.0ct、2.0ctは微増。
平均価格はポインターと1ct upで明暗が分かれた。
特に0.3ctが+5.2%と強い。
0.5ct、0.7ctが僅かに増加、1ct upは微減。
◆2015年11月の米国ジュエリー・時計販売は3%増加
アメリカ合衆国経済分析局(BEA)によると、11月の米国ジュエリー・時計販売は前年同期比3%増加の69億ドルとなった。
11月の米国小売売上高も前月比0.2%上昇、前年比1.4%上昇している。
ガソリン価格下落に伴い家計に余裕ができたのではとの見方もある。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/31/2015」等より一部抜粋