ダイヤモンド市況概況
中国の旧正月需要は不透明、研磨石不足により原石需要高まる2016/01/12
◆香港市場は中国の旧正月(2/8)向けの取引により改善している。
RapSpec A2 (3X, none) 0.30-0.50ct、D-J、VVS1-SI需要が堅調に推移、GIA-dossier付商品の不足が価格を支えている。
大粒石市場には警戒感が漂い、旧正月の需要は不透明な状況。
地元香港の小売業者は観光客の減少による売り上げへの影響を危惧している。
中国株の大暴落により消費者心理への影響が懸念されるが、中国本土では楽観的な様子。
◆インドでの取引が改善。
RapSpec A2 (3X, none) の価格が商品不足により底堅いため、バイヤーは低品質のRapSpec A3及びより下位の商品に着目している模様。
研磨石不足により原石需要が高まっているが、研磨業者は生産能力の推定30%ほどの生産量を維持している。
◆2016/1/6付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
ベストプライスは3.0ctがわずかに下落(-0.4%)したのを除き全てのレンジで上昇。
0.3ctが+4.3%と上昇率が高く、0.5ctが+2.4%、1.5ctが+1.5%、他はわずかな上昇に留まる。
平均価格は全てのレンジで上昇、特に0.3ctが+6.5%と強い。
0.5ctが+2.3%、3.0ctが+1.9%、0.7ctが1.4%、他は微増。
◆周大福の第3四半期売上は前年同期比11%の減少
中国本土から香港への観光客減少及び香港とマカオの地元での購買意欲低下が原因。
1/8同社発表によると、香港の既存店売上は金額ベースで15%、重量ベースで13%減少した。
◆11月の米国研磨石輸入は前年同月比15%減少
11月の米国での研磨石輸入額は16.2億ドルとなり、前年同月比15%減少した。
重量ベースでは14%減の735,561ct、平均単価は0.6%低い2,205ドル/ctで9月の23%減に続き、2番目に大きい下げとなった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/7/2016」等より一部抜粋