ダイヤモンド市況概況
中国旧正月での販売期待は低い、インド市場は品不足を背景に改善2016/01/26
◆香港では、市場がクローズする旧正月を前にディーラーが最終注文に対応している状況。
例年この時期は需要が軟調であるが、経済成長の減速に伴い香港・中国の小売店は警戒心を強めている。
春節に伴う大型連休中に、中国本土から香港への観光客が減少することが予想され期待度は低い。
◆インドでは品不足を背景に研磨石価格が堅調に推移しており市場は楽観的。
Diwali以降取引が改善。
中国の旧正月需要が低迷していることから、サプライヤーの懸念が高まっている。
インドルピーの大幅な下落が市場心理を圧迫している。
通貨安は内需縮小を招くが、輸出の促進につながる。
研磨業者が品不足を補うために生産量を増やしており原石取引が改善。
◆1/20付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
平均価格は全てのサイズで上昇。
特に0.3ctが+7.1%、0.5ctが+3.5%と上げ幅が大きい。
また1.5ctは+1.2%となり、他も先週より微増。
ベストプライスは3.0ctの-0.9%を除き、全てのレンジで上昇。
0.3ctが+5.2%、0.5ctが+4.7%、0.7ctが+2.8%、2.0ctが+1.8%と先週よりも強い値を示している。
他は1.5ctが+1.5%、1.0ctが+0.9%の微増となった。
◆Rio Tintoの第4四半期生産が50%増。
Rio Tintoは、第4四半期(~12/31)のダイヤモンドの生産が430万ct(前年同期比50%増)に急増したと発表。
西オーストラリア州・東キンバリー地域のアーガイルピットは3ヶ月で340万ct(前年同期比86%増)の生産量となった。
一方、カナダのDiavik鉱山の生産は89万9千ct(3%下落)。
2015年同社の通期生産量は1,740万ct(25%増)、2016年の見通しは2,100万ct(2015年の21%増)と予想。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/21/2016」等より一部抜粋