ダイヤモンド市況概況
研磨業者の生産量、今後3カ月で大幅増加へ2016/02/16
◆先週、香港市場は旧正月の休暇によりクローズ。
2月は中国市場の閉鎖が予想される中、香港のディーラーは今週から営業を再開する予定。
香港九龍地区モンコック(旺角)におけるデモ隊と警官隊の衝突事件は、旧正月のお祝いムードに影を落としている。
ハンセン指数は旧正月の連休中、初日となった水曜日に3.9%暴落した。
◆先週、香港・中国が休暇に入りインド市場がやや鈍化。
米国の堅調な需要が市場を支えている。
インド・ルピー安で内需への警戒感が高まっている。
IIJS Signature showは静か。
RapSpec A2 (3X, none) 需要が堅調で品薄状態。
市場への新たな研磨石の投入が遅れ、品薄感が価格を支えている状況。
研磨業者は1月に多量の原石を購入、生産量を増やしている。
3カ月以内に予想される研磨量は大幅に増加。
原石取引は先週に比べ鈍化、プレミアムはやや減少。
◆2016/2/10付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は上昇に一服感。
ベストプライスは3.0ctが-2.4%となったのを除き、全てのレンジで上昇。
0.5ctが+3.9%、0.3ctが+3.7%と依然上昇率は高いが、他は微増。
平均価格はサイズにより微増微減に分かれた。
0.5ctと2.0ctのみ上昇し、他は僅かに減少。
◆世界のダイヤ市場の約3分の2を占めるDe BeersとALROSAによる1月のダイヤ売却額は、合計で10億ドル(約1,100億円)となり市場予想を大幅に上回った。
昨年の供給削減が不足につながったことや価格下落、休暇シーズンの需要が予想を上回ったことが売却を促した。
ただ、ここ7年で最大の値下がりによって打撃を受けているダイヤ業界では、こうした大規模な売却は時期尚早との懸念が高まっている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 2/11/2016」、Bloomberg等より一部抜粋