ダイヤモンド市況概況
米国、イスラエルの需要が堅調、研磨石増産による供給超過懸念2016/02/09
◆米国の宝飾業者はホリデーシーズンに向け在庫を補充しており、研磨石市場は改善している。
1月には推定10億ドルの原石が市場に投入され、研磨業者の生産量が増加している。
新たな研磨石の供給が需要を超えることが懸念されている。
品不足が価格を支えており、1月の1ct. RAPIは+0.9と上昇。
◆香港市場は春節のためほとんどの企業が休業しており静か。
中国本土から香港への観光客は、前年より減少すると予想されている。
買物客は香港から日本や、韓国にシフトしている模様。
◆インドでは、香港・中国のバイヤーが休暇に入っており、研磨石の取引がやや鈍化している。
国内需要はルピー安が市場心理を圧迫しており慎重。
インドがNielsenの消費者信頼度世界ランキングでトップ。
米国及びイスラエルの需要が堅調。
0.30-2ct.、D-J、VS-SI、RapSpec A2 (3X, none) に安定した需要があるが、一部、価格帯が低い3VGに移行している。
原石価格値下げによりスーラトの工場は生産量を増加させている。
◆2016/2/3付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)
平均価格は全てのサイズで上昇。
特に0.3ctが+7.1%、0.5ctが+4.0%とここ数週間の中でもかなり高い上昇率となった。
ベストプライスは3.0ctが-1.3%となったのを除き、全てのレンジで上昇。
0.5ctが+4.3%、0.3ctが+3.2%と上昇率が高い。
他は1%台の増加にとどまる。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 2/4/2016」等より一部抜粋