ダイヤモンド市況概況
香港ショーでの取引は期待以上、東アジア需要は未だ不透明2016/03/08
◆3/7香港ショー閉幕。
取引は期待を上回り、ディーラー需要が改善。
東アジアのジュエリー需要は未だ不透明。
香港ショーでは大量の商品が出展されたが、良質なRapSpec A2ダイヤモンドは品薄状態。
2015年、香港の研磨ダイヤモンドの輸入は175億ドルで11%減少、輸出は133億ドルで3%減少した。
◆インド市場は、多くのディーラーが香港ショーに参加したため静か。
1-2ct.、D-H、VS-SI、RapSpec A2の需要が堅調、アイ・クリーンのトップ・クオリティが品薄状態。
良質のRapSpec A2 (3X, none)の商品不足によりGIA Dossier需要が安定している。
研磨業者の生産量は増加傾向だが、De Beersの原石供給の制限や研磨ダイヤモンド需要の不透明感から増産に慎重な様子。
De Beers の原石供給不足に伴い、De Beers サイトやALROSAの販売期間中も原石需要は堅調。
◆米国市場での価格は底堅く需要は安定している。
ディーラーは、香港ショーでのダイヤ価格動向に注視している。
1-2ct.、G-J、VS-SI需要が堅調、RapSpec A2の良質商品は品薄状態。
小売市場はブライダルでの販売が安定しており良好。
◆ベルギーでは2月の米国向け販売が好調、市場心理が改善している。
0.30-2ct.、D-H、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドの需要が良好だが、3ctは弱含み。
供給量の少ないDe Beersの原石は需要が高くプレミアムが付くなど、流通市場での原石取引は安定している。
◆De Beers の原石販売額は1月の5.45億ドルに対し2月は6.1億ドルに増加。
ALROSAの1月/2月の販売額は7.8億ドル。
◆2016/3/2付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は弱め。
ベストプライスは、0.3ctが+1.6%とやや高く、2.0ct、1.0ct、0.5ctが微増。
3.0ctが-1.7%、1.5ctが-1.3%とやや低く、0.7ctは横ばい。
一方、平均価格は全ての価格帯が下落。
0.3ctが-1.7%と下落率がやや高く、他はわずかに下落。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/3/2016」等より一部抜粋