ダイヤモンド市況概況
ラパ価格、3-10ct全体的に下落、中国政府は国内製品の需要喚起のため輸入税引き上げ2016/04/19
◆ラパポートダイヤ価格(4/15付)が3-10ct、SI3 upのほぼすべてのカラーで下落。
◆香港での研磨石需要は受注品に特化されており、在庫構築のための仕入はわずか。
無色よりも、ピンクやブルーなどファンシーカラーの需要が高まっている。
日本や韓国、欧州への観光客の流出は、大中華圏における地元宝石商に影響を与えている。
◆インドでの取引は、良好な第1四半期以降、ここ2週間で減速。
バイヤーは、新たな研磨石供給に伴う値上げに抵抗している。
東アジアのGIA dossier需要が良好、一部RapSpec A2 ダイヤモンドが不足気味。
米国需要は安定。インド国内需要は慎重な様子。
宝飾品小売業者は、金の購入シーズンを前にストライキを終了。
De Beers の販売した原石は、流通市場で1桁台半ばのプレミアム付で販売されており、原石取引は安定している。
◆4月13日付のRapNet Diamond Indexはまちまち。
ベストプライスは3.0ctが-1.7%など比較的大粒石の下落率がやや高い。
一方、平均価格は0.5ctが+3.1%、2.0ctが+3.0%、3.0ctが+1.8%と増加、他は微増。
◆De Beers原石販売が回復の兆し
今年3回目のサイトにおいて、ダイヤ原石の売上高が増加。
親会社であるAnglo American Plcの株価は急騰し、一時709.30ポンドをつけた。
4月の売上高は6億6,000万ドルとなり、1月の5億4,500万ドルや前回の6億1,700万ドルと比較して多くなっている。
◆中国・香港の小売店チェーンの四半期決算が低迷
四半期決算に於いて、周大福の売上高は26%減少、六福は27%の減少となった。
中国本土の消費者心理が低迷していることが原因とみられている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 4/14/2016」、Bloomberg等より一部抜粋