ダイヤモンド市況概況
宝飾品小売、香港より中国が好調、インドでは宝飾業者のストライキが続く2016/04/05
◆香港市場は長いイースター休暇に伴いスローだが、市場心理は改善している。
バイヤーは受注した特定商品を探しており、宝飾業者は過剰在庫を作らないよう注意を払っている模様。
需要は、より小さく手頃な価格のダイヤモンドにシフトしている。
宝飾業者は5月1日のメーデーに伴うゴールデン・ウイークへの準備を進めており、宝飾品小売は香港よりも中国が好調。
◆インドでは、宝飾業者のストライキが続いており、内需低迷に伴い市場は静か。
政府が提出した1%の物品税の妥協案に、宝飾業者は不満足な様子。
米国需要は安定しているが、東アジアと欧州はスロー。
0.30-0.70 ct、G-H, VS-SIのGIA dossier需要が堅調。
3EX価格が上昇したため、VGの需要が高まっている。
新しい石へのディーラー需要が高まり、研磨業者の製造レベルが安定している。
サイトホルダーは4月のDe Beersサイト(4/4 -8開催)での原石価格の安定と、供給量の制限を期待している。
◆3月30日付のRapNet Diamond Indexは下落傾向。
平均価格は3.0ctは+0.2%を除き、すべてのサイズで下落。
0.3ctが-2.8%、0.5ctが-2.0%、2.0ctが-1.7%となり、他は微減。
ベストプライスはすべてのサイズで+0.1%~+0.8%の微増。
◆ALROSAが2016年の生産目標を下方修正。
ALROSAは、昨年からの累積在庫を減らす為、2016年の原石生産量目標数値を3,900万ctから3,700万ctへ下げると発表。
雇用や生産性への影響はないとしている。
同社は2015年の生産高が3,826万ctと6%上昇したものの、販売量が3,000万ctと24%減少した。
2015年末の在庫は2,200万ct以上(25億ドル)との事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/31/2016」等より一部抜粋