ダイヤモンド市況概況
大粒ダイヤ需要が軟調、米国のダイヤジュエリーの世界シェア45%2016/05/02
◆ダイヤモンドの取引は過越の祭り期間中非常に静か。
中国の金輸入増加に伴い、小売販売への期待が高まっている。
米国での需要は安定しているが、宝飾業者は在庫構築を避け、委託により商品を調達している。
◆香港での研磨石取引は安定している。
0.30〜1ct、D-J、VS-SI、3EX需要が堅調に推移する中、大粒ダイヤ需要は軟調。
◆インドの小売業者は5月9日のAkshaya Tritiya祭を前に金の販売に力を注いでいる。
GIA-dossier及び1ct、G-J、VS-SI需要が安定している。
◆4月26日付のRapNet Diamond Indexは大粒石が続落。
ベストプライスは、3.0ctが-2.3%となり下落率が高い。
0.3ctが-1.6%、0.5ctが-0.7%、1.5ctが-0.3%と下落し、他は微増。
平均価格も3.0ctが-1.1%、0.3ctが-0.3%とやや下落。
2.0ctと0.5ctは+1.9%と増加し、他は微増。
◆Lucapa Diamond社が、Angola Luloプロジェクトで試験採掘中に、無色に近い88ctと30ct のTypeIIaなど3つ以上の大きいダイヤモンドを発見した。
同社によると、E46プロジェクトでは1ct以上のダイヤモンド原石の30%以上がTypeIIaで、純度は最高レベルとの事。
◆De Beers社のレポートによると、2015年米国消費者のダイヤモンドジュエリー需要は390億USドルで、2014年に比べ5%増加し記録的な数字となった。
米国は依然ダイヤモンドジュエリー販売の世界最大の市場で、世界シェアは42%から45%に増加した。
また、中国の伸び率は人民元ベースで3%となった。
一方日本、インド、湾岸諸国はドルに対する為替レートが低くなったため需要が弱まった。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 4/27/2016」等より一部抜粋